コロナウイルスの検査や治療費はどのくらいかかるの?~今、知っておきたいこと~
2020年1月に中国武漢で感染者が確認されて以来、世界中に感染が拡大し、日本でも第2波、第3波が押し寄せ、新たに緊急事態宣言が発令されることとなったコロナウイルスですが『もし自分が感染してしまったら・・・』と不安に感じられる方も多いと思います。また、『検査費用はいくらくらいかかるの?』『治療費はどれくらいかかるの?』『保険はおりるの?』など今回は、コロナウイルスに関して知っておきたい基本的なことをお話いたします。
新型コロナウイルスの検査費用
現在、新型コロナウイルスの検査については『PCR検査(遺伝子検査)』が実施されています。この『PCR検査』は大きくわけて2つあります。
1つ目は保険診療。2つ目は自費(自由)診療です。
保険診療は、新型コロナウイルス感染症を疑う症状を認めた際、厚生労働省が示す受診の目安に含まれる症状である場合、あるいは医師がPCR検査を行う必要があると判断した際に適用されます。その場合は公費負担となるため、自己負担はありません。
(診察料等PCR検査以外の費用は発生します)
一方、上記に該当しない自費診療の場合は全額自己負担となります。
(詳しくは、受診される病院等に確認ください)
新型コロナウイルスの治療・入院等でかかる費用
病気の治療や入院にかかる医療のうち、公的医療保険が適用されるものに関しては原則3割負担となっています。しかし、新型コロナウイルスで入院した場合の医療費は原則、公費負担となっておりますので、治療・入院にかかわる費用の実質負担はありません。
また、自治体によって助成金を出している場合もありますので、ご自身がお住まいの自治体の最新状況を確認するようにしてください。
生命保険・損害保険でのお支払い
次に、現在加入されている生命保険・損害保険を考えてみましょう。
一般的な話をしますが、生命保険・損害保険ともに『疾病』を対象とした保険があります。
このタイプの保険は入院した際、保険金が支払われるので、新型コロナウイルスが原因だった場合も加入している保険商品の支払い条件を満たせば、原則、支払われます。
また、医療機関が満床で入院できなかったり、退院が早まり、ホテルなどの臨時施設や自宅で療養した場合も保険金を支払う保険会社もあります(当社該当)
他に、新型コロナウイルス感染症を原因として、死亡または所定の高度障害状態に該当された場合、災害死亡保険金を支払う保険会社もあります(当社該当)
損害保険でも、新型コロナウイルスの感染者が出て休業した店舗に対して、損失を補償する保障もあります。
まとめ
緊急事態宣言が発令され、連日、多くの情報が流れています。先行きの見えない不安の中で、様々な情報に振り回されてしまうこともあります。多くの情報の中で、取捨選択を行い、少なくともご自身やご家族に必要な情報はキャッチアップしていきましょう。
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執筆者:尼崎 琢磨
―プロフィール―――――――――
相続診断士・2級FP技能士
住友生命保険相互会社
ウェルズ開発部 調査役
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